心理とは何か？

様々な見方がある中で、心理とは何なのか？と聞かれた時に、私は、心理とは自分の心を理解し「自分」を学び、知り、それを活かす為の知恵だと答える。

私は自分の心を理解出来ていなかった一人である。

心の中はいつも嵐のように、そして常に波が立っている日々だった。

その波とは感情だ。
起きた物事や今起きている物事を冷静に捉えられず、波(感情)を上手く乗りこなせないまま過ぎさった日々。

心の中は常に怒りや悲しみの感情で溢れ、
知らず知らずに溜め込んだ感情はコントロールを失った。

満たされない心は未来への不安や過去への悲しみに染まり、生きづらさと孤独で埋まった状態の中で、達成した喜びや支えてくれる人々の愛など味わうことの出来ない虚しいだけの時間だった。

そんな中、難病が悪化した事で気付かされた生きる上で最も大切なこと。　
それはやはり自分に愛情を注ぐということ。

自分を愛する・自分に愛情を注いであげるとは、傷ついた自分、傷つけられた自分に寄り添って優しい言葉をかけてあげること。

生きる軸を周囲や他人ではなく、
自分に戻すこと。

あなたはどれだけ自分の心に寄り添ってあげられているか？

自分を愛することが苦手な人も多いだろう。　
私も正直苦手である。

しかし苦手だからと自分を愛さずに命を生きる事とは苦しみでしかない。

今日はこれが食べたい！
今日は寝たい！
今日は外に行きたい！
今日は友達や家族に会いたい！
今日は家にこもって泣きたい！
今日は怒りたい！
ひとつひとつの心＝感情に寄り添い、丁寧に自分を認めてあげること。

仕事があるから、家事があるから、介護があるから、支払いがあるから等と出来ない理由を見つけるのではなく、一日の中で自分がやりたい事をひとつでも見つけてあげる事の大切さ。

私が私を理解してあげる。
僕が僕を理解してあげる。

簡単なことではないが、
簡単ではないからこそ、そこにきちんとした意味や理由がある。

廣野紗梨衣(Shirley Hirono)

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