オンラインカウンセリング日記より

悲しみとは、既に起きた事柄に対し嘆き悲しむ状態であり、例えば大切な人やペットを亡くされた方々が深い悲しみに心を痛める時、私たちに出来ることは彼らの痛みに耳を傾け見守る事だ。決して「さぁ前を向いて歩こう」と無理に悲しみから引っ張り上げる事ではない。悲しみという感情に塩を塗るのではなく、必要な助けとはしっかり悲しまさせてあげること。
その感情や痛みを感じる切りことで、これからどう生きるか？どうあるべきかを学んでいく。

では、抑うつとは何か？

私たちは生きていく上で私達なりに「自分」を作り上げて暮らしている。しかし自分の意に反した生き方、自分の心に嘘をついた生き方、そして自己犠牲を伴う生き方をしていると、私たち人間は自ずと抑うつ状態になっていく。

それは脳や身体からの正常なサインであり、自分自身を見直す時間であると私は捉えている。

作り上げてきた「自分」のままで突き進むのか？
その「自分」の心に嘘が伴っていないか？
周りの人達を助けるが、何故「自分」自身を助けてあげないのか？
そう深く己を見つ返すとき。

抑うつ状態に耐える事とは美徳ではなく、
耐える事で更に抑圧する行為を続けてしまえば「自分」など存在しない生き方になってしまう。
“Depressed” (抑うつ状態)とは深く休むことを求められている状態である。
それは起きている物事から休憩をとるのではなく
「自分自身」から休憩をとることだ。

本当はこれが嫌で、私はこうしたいんだ！という気持ちに素直に寄り添うことで、抑うつ状態から抜け出し、自分が望む道に進んで行けると私は信じている。

決して簡単ではない「感情との向き合い」を一緒にしていく事こそが私たちカウンセラーが出来る助けである。

寂しさも不安な気持ちも誰しも持っているものだ。

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