オンラインカウンセリング日記

無気力は悪いことではない。

何もしたくないと感じることは、誰しも一度は経験するだろう。そんな自分を「甘え」や「怠惰」だと評価してしまう前に、実は「何もしたくない…」という心理の裏には「本当はうまくやりたい」という本当の気持ちが隠れていることを知って欲しい。

何もしたくないと感じる人の多くは、人想いの優しい気持ちを持つ人間だ。

無気力になってしまう前は誰かの支えになりたい。困っている人を支えたい。など自分以外の誰かの力になりたいという気持ちで溢れている。
人の為に、社会の為に、そうした温かく大きな心を持っている。決して当たり前の「心」ではなく、なんとも思いやりに溢れた心だ。

そんな「優しい自分」を追い込まないこと。

何もしたくないと感じる事が焦りを生み出していたり、自分を責める行動、発言をしていることはよくある。

何もしたくないと感じた時にこそまずは体を休めること。体力・エネルギーがない状態であれば、心の整理をする事さえ難しいだろう。

また人間関係を見直してみる事も大切である。
一緒にいて楽しいけれど、なんだか疲れた。
なんだか悲しい。なんだかイライラする。
それは身体からのお知らせである。

人間関係の中で求められるのはもちろん楽しさ、一緒に成長していく原動力となるものだが、そこに癒しがなければいつか心は追いついていかなくなる。それもまた自然な流れであるが故に、不安から焦った行動を取れば、判断ミスや体力、体調の限界に辿り着いてしまう。

不安や孤独とはやりたい事、なりたい自分への裏返し。
そんな自分を抱きしめてあげ、自分を卑下することはやめよう。

生きていれば、生きづらさや生きにくさを感じるのは自然なことである。
自分の性格や性質を変えようとしなくいい。
そのままの貴方を好きになり、頼りにしている人々はいるんだ。

廣野紗梨衣(Shirley Hirono)

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